Column
通常オフィス?サービスオフィス? 失敗しないオフィスの選び方
2025/12/13
オフィス関連
ベトナム関連

「ラストフロンティア」とも言われているベトナムへいざ進出!ベトナム新法人は通常オフィスとサービスオフィスのどちらが適しているのか、決断の手掛かりをわかりやすくご紹介します。
オフィスの種類と考え方
ベトナムのオフィスは大きく分けると2種類
通常の賃貸オフィスとサービスオフィスでは下記のような違いがあります。
🪑 通常オフィス vs 💻 サービスオフィス
| 🪑 通常オフィス | 💻 サービスオフィス | |
| 契約期間 | 2〜3年(長期) | 1か月〜(短期可) |
| 引き渡し | スケルトン(内装必要) | 家具・ネット完備 |
| コスト | ㎡単価は割安 | ㎡単価は割高 |
| 向いている企業 | 中長期計画、自由設計 | 少人数、進出準備、短期利用 |
通常オフィス
- 特徴:1棟をオーナーが所有するオフィスビル。
- 費用の内訳:家賃には管理費や税金(VAT)が含まれるが、光熱費や駐車場代は別。
- 引き渡し状態:スケルトン(内装なし)。契約後に入居者が内装工事を行う。
- 契約条件:2〜3年契約が一般的。途中解約は違約金が発生。家賃は3か月ごと前払い。
👉 中長期的に腰を据えて事業を行う企業に向いている。
サービスオフィス(レンタルオフィス)
- 特徴:机・椅子・ネット環境が整っており、PC一台ですぐ業務開始できる。
- 付帯サービス:電話受付、コピー・FAX、会議室やパントリーの利用(無料 or 有料)。
- 契約条件:1か月から契約できるなどフレキシブル。
- 種類:個室タイプ、コワーキングCo-working space、バーチャルオフィスVertual office。
👉 初期投資を抑えたい、進出準備中、短期利用したい企業に最適。
サービスオフィスは㎡単価では通常オフィスより割高となりますが、
どちらが良いかは「将来的な事業の計画」と「必要とされる面積」で自然と絞られてきます。
📌 どちらのオフィスを選ぶ?
- こんな企業には通常オフィスがおすすめ
→ 中長期で腰を据えて事業展開したい
→ 内装や空間を自由に設計したい
一方、
- こんな企業にはサービスオフィスがおすすめ
→ 進出準備や少人数チームで柔軟に始めたい
→ 初期投資を抑えてすぐに業務を始めたい
オフィスは社員のエンゲージメントを高める場
👥 人材定着に直結する“オフィス選び”
ベトナムでは、日本以上に「オフィス環境」は社員のモチベーションに直結します。
コストばかりを最優先してしまい、通勤立地や執務の快適さを軽視し過ぎると、人材が離れてしまうリスクや、募集をかけても思ったように従業員が集まらないこともあります。
- 通勤事情:「移転で家から遠くなったので辞めます」という退職が珍しくない。
- ビルのグレード:トイレや共用部の清潔さが悪化すると、それがストレスで転職につながる。
- 価値観の違い:会社への“忠誠心”よりも「一緒に働く人」「快適さ」を重視する傾向が強い。
👉 「オフィス環境を整えること=人材定着と成長への投資」と考えましょう。

執筆者
星 克彦
- 会社名
- STARTS INTERNATIONAL VIETNAM CO.,LTD.
- 業種
- 不動産仲介(住宅・オフィス・店舗・コンドミニアム・工場売買等)
- 自己紹介
- Starts International Vietnam General Director スターツコーポレーション(株) 新卒入社。 2013年ハノイ、その後インドネシア駐在。 2017年 ホーチミン支店長。 2024 年 COCOROサービスオフィスをホーチミン市1区のThe Nexus 内に開業。 2025 年 ベトナム法人代表。 対応分野;不動産仲介(住宅、オフィス、店舗、コンドミニアム・工場売買等)。 不動産コンサルテイング、サービスオフィスのお問い合わせ:hoshi@starts.com.vn WEB: https://kaigai.starts.co.jp/vietnam-hochiminh
新着記事
人気記事TOP5



