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直近3年退職者ゼロ! スターツ運営COCORO 3つの取り組み

2025/12/13

オフィス関連

マネジメント

直近3年退職者ゼロ! スターツ運営COCORO 3つの取り組み

ベトナムでマネジメントサイドに携わっている方なら誰もがもつ悩み、それが退職者問題です。物価と給与が上昇し続けるベトナムで、退職者を少なくするオフィスマネジメントの重要さが年々増しています。そんな中、直近3年間の退職者ゼロを達成しているStarts International Vietnam 星社長が、COCOROサービスオフィスを開業を機にさらに推し進めている3つの取り組みについて、共有していただきました。

スターツ運営「COCORO」の取り組み(3つの工夫)

💡 エンゲージメントを高める実践例

どれもコストをかけずに始められるものです。

① 毎朝の発表(朝礼)

サービスや時事ネタの共有で「観察力・思考力」を育成

・スケジュール共有だけでなく、日替わりで「時事ネタ」「サービスで感じたこと」などを発表

・リーダーや同僚がコメントし、瞬発力や思考力を鍛える場に。
👉 インプットとアウトプットを繰り返すことで、サービス業に必要な観察力・発想力を育成。

 

実践している内容

┌──────────────────────┐

   朝礼では毎日1つのテーマを発表し、全員でコメントする  |

└──────────────────────┘

 

   1】日めくりカレンダーのIsm

      🗣 発表者 → 👤 リーダー&私がコメント

      (会社の理念を日常に結びつける)

 

   2】時事ネタ発表

      📰 発表者 → 👤 私がコメント

      ベトナムではニュースを日常体系的にチェックする習慣が日本に比べて弱い傾向にあります。まずはこうした時事ネタ発表でニュースに日常的に興味を持ってもらい、仕事の視点で考える力を養っていきます。

   ここでメンバーをランダムに指名してみます。

      🎲 指名された人 → 🗨 意見を発表

      これは、得意分野でないことでも自分の意見を言えるような瞬発力や思考整理力を鍛える取り組みです。

 

   【3】生活で感じたサービスの質

      🛍 発表者 → 👤 私がコメント

     私たちは日常的に無意識でもあちこちで様々なサービスを受けています。そうした身近に受けたサービスを切り取って深掘りします。サービスの質はどうだったか?自分ならどんな工夫をしただろうか?サービスを受けた側が感じたことを発言して皆で学び合う。

*例)休日にショッピングをした時の店員の対応で気になったことがあった。それを自分たち
の仕事に置き換えた時、どんな教訓があるのかを自分で考えたことを発表。

さらに、出た発表をチームで意見交換。自社のアフターサービス・チームのレベルUPに繋げる。

      👥 チーム視点で意見交換

何気ない誰かの意見でもチーム内で意見をまとめさせるようにすると、他人事を自分事と考えていく思考法が育ってきます。これがチーム力UPへ繋がります。

*目の前の課題や出来事を「会社のこと」「誰かの仕事」と切り離さず、
自分に関係があること=自分が責任を持つべきこととして考え、行動するように変わってくる。

 

   6】全体ディスカッション

      💬 チーム全員でコメント

  他人事だったものが、自分に関わる事としてチームでの学びが定着し始めると、チーム内の発言も徐々に活性化してきます。発言者の偏りを減らし、皆が意見を述べるようにチームが変わってきます。

 

🎯 取り組みを通じて育まれる力

STARTSのベトナムでのこれらの朝礼の取り組みは、サービス業として必要な視点と姿勢を日常的に共有する場になっています。

ここで磨かれるのは、次の3つの力です。

  1. ニュースを自分の言葉で話す力
    👉 情報を理解し、自分の視点を交えて伝える力
  2. 他人の意見に瞬時に反応する力
    👉 瞬発的に整理し、自分の考えをアウトプットする力
  3. 日常の気づきを仕事に活かす力
    👉 生活の中の体験をサービス改善につなげる力

朝礼を変える。これはベトナムでコストを掛けずにできるエンゲージメントの向上方法です。

 

② 毎朝の掃除(責任感と時間意識の醸成)

ほとんどの企業様は清掃員を雇って定期的にオフィスを綺麗にしていると思いますが、当社は社員全員で共用部を掃除 しています。これは仕事場に 愛着と責任感を持たせること、また遅刻防止にも繋がります。

  • 300㎡の共用部を部門ごとに分担し、毎朝全員で掃除。
  • ベトナムでは「掃除は専門職がやるもの」という常識を崩し、オフィスに愛着を持たせる。
  • 業務開始とともに掃除を始める→遅刻すると代わりの人が掃除をすることになり、仲間に迷惑がかかるため、自然と時間厳守の文化に変化。
    👉 オフィスをきれいに保つ以上に、責任感と一体感を高める効果が生まれます。

掃除導入の6つの目的

  1. オフィスへの愛着を持つ
    新しい空間を「自分たちの場」として大切にできる。
  2. 汚れに気づき、建材や家具の特性を知る
    どこが傷みやすいかを理解し、メンテナンス意識が高まる。
  3. 他者への気配りを育てる
    周囲の動きに気を配る習慣が、サービス業の基本姿勢につながる。
  4. 時間厳守の徹底
    掃除開始に遅れる=仲間に迷惑をかける → 自然と時間意識が強化。
  5. 利用者へのアピール
    社員が掃除している姿を見せることで、利用者もきれいに使おうという意識が生まれる。
  6. コミュニケーションの促進
    デスクを離れて一緒に作業することで、上司と部下・メンバー同士が気軽に声を掛け合える。朝の表情から気持ちの変化にも気づきやすくなり、1対1の立ち話が増える副次的な効果も。

成果

  • 「掃除は一部の人の仕事ではなく全員でやる」という体験が、社員に新しいチャレンジを共有する一体感をもたらしました。
  • サービスオフィス事業に直接関わっていないメンバーも「自分が支えたプロジェクトだ」という気持ちを持ち、結果として全体のエンゲージメント向上につながっています。

 

③ 週1回のラジオ体操(健康と一体感)

実践内容

  • サービスオフィスでは「健康デー」を週1回設定。朝9時から、社員全員+入居者の有志が一緒にラジオ体操を行う。
  • 業務外で全員が同じことをやり、体を動かすことで、仲間意識と一体感が自然に高まる。
  • 体を動かす習慣は、健康面のサポートにもつながる。

拡がり

  • 有志による「運動部」も発足。月に1〜2回、休日に集まりバドミントンなどで汗を流す活動を継続している。
  • 日常業務以外で顔を合わせる機会が、職場の空気を柔らかくし、社員間の関係性を深める効果がある。

👉 楽しみながら健康的に働ける文化を醸成し、エンゲージメント向上に直結している。

 

こうした取り組みの成果は?

  • 直接的な因果関係を断定はできないが、こうした活動を続けてきた結果、直近3年間で退職者がゼロに
  • 日本人駐在員1名体制を維持しながら、ベトナム人スタッフは6名から12名へと倍増。
  • オフィスを通したエンゲージメント強化の取り組みが実を結んできている

 

【📌 オフィスは「コスト」ではなく「投資」

オフィスは社員の働き方と定着率を左右する大切な箱です。その環境を整えることは、ハード面もそうですが、ソフト面での社員の成長を促すためには、従業員の定着が大きく影響します。これからもこうした工夫を積極的に続けていきたいと思っております。

 

COCOROのこもったあたたかい空間でベトナムビジネスの加速を。

COCOROサービスオフィス (from the heart by STARRTS)

SERVICED OFFICE, VIETUAL OFFICE, CO-WORKING , MEETING ROOM

 

星 克彦

執筆者

星 克彦

会社名
STARTS INTERNATIONAL VIETNAM CO.,LTD.
業種
不動産仲介(住宅・オフィス・店舗・コンドミニアム・工場売買等)
自己紹介
Starts International Vietnam General Director スターツコーポレーション(株) 新卒入社。 2013年ハノイ、その後インドネシア駐在。 2017年 ホーチミン支店長。 2024 年 COCOROサービスオフィスをホーチミン市1区のThe Nexus 内に開業。 2025 年 ベトナム法人代表。 対応分野;不動産仲介(住宅、オフィス、店舗、コンドミニアム・工場売買等)。 不動産コンサルテイング、サービスオフィスのお問い合わせ:hoshi@starts.com.vn WEB: https://kaigai.starts.co.jp/vietnam-hochiminh
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